コミティア157ありがとうございました!


ひさしぶりに参加でき楽しかったです。近年の印刷費高騰にもかかわらず、会場には10年前とあまり変わらないかわいい頒布価格の本もたくさん並んでいて、コミティアのコミティアたるゆえんを感じました。今回は合同誌を出すにあたり、価格についてことさら考えました。
自分が作ったものの価格を決めるさい、採算や市況による相場から決めることが一般的だと思いますが、その際「この価格はかわいくないのでは?」と頭をよぎることがあります。価格がかわいいかどうかは、大きな数字で悪目立ちしたくないとか、過去の自分が買えた価格に抑えたいとか、己の近過去の記憶からおのずと浮かび上がる感覚で判断されるのだと思います。だとするとインフレが進めば相場価格がどんどんかわいくなくなってしまう、という問題があるように思います。
問題といっても自分だけの感覚にすぎず、どうしても解消したければ赤字覚悟でかわいい価格をつけることもできます。ただその覚悟がインフレネイティブな世代から見てかわいいかどうかは不明です。ひいては格差の追認や職業倫理も問われかねないとも思います。価格のかわいさで勝負するなら大資本しか勝たんです。
作家にはかわいいものを作りたい気持ちがあると思いますが、その気持ち自体がつねにかわいいとは限らないと思いました。我々の同人誌には、相場の範疇でもなるべく無理のない価格をつけることにしました。ただ、かわいいものを作りたい気持ちは作家の最も素朴な創作の動機と深くかかわっている点は忘れずにいたいです。