2021-01-14

「いつもSNSにあげている絵は走り幅跳びの選手が助走をはじめる前に観客席を向いて皆に手拍子を求める行為みたいなものでそれ自体が競技なわけではない」と書きぞめして壁に貼りました。

2021-01-09

「MAGA道雄(『まんが道』の満賀道雄が赤いキャップをかぶっていてそこにMake America Great Againと刺繍されている)」というダジャレを思いつき、ノートにラクガキしました。それを写真に撮り、これを投稿して皆のご機嫌をうかがおう、と考えると喜びで胸が一杯になり、やったー、もう一度その写真に目を落とした時、はじめて気づいたのは、これは、意図したくない政治的意図が発生しすぎてるかもしれない。いたずらに不安を煽りながら、ダジャレの一点張りで乗り切る胆力がない。からやめよう。自分が描いた「ねこのおまわりさん」の絵を見てください。

2021-01-01

近所の神社で祈願しました。

いつか百貨店が絶滅種になったとき、遠いノスタルジーとして百貨店論が流行りだすのと時を同じくして、環境問題を資本主義のなした悪と考える人たちが、大量絶滅にも目を向けはじめ、それらによって『北極百貨店』がもっと読まれますように(とんでもない我田引水な祈願)

2020-12-30

ライナー・チムニクの本は『タイコたたきの夢』『レクトロ物語』という2冊を持っていて時々パラパラとめくっては「絵がすごいなぁ」と思ってましたが、じつはちゃんと読んでませんでした。でも3日前に古書店で買ったこの『クレーン』は判型がB5判?と大きめサイズなこともあって絵のパワーがさらに10倍くらいに感じて、表紙の時点でしびれました。

挿絵が文章と同じくらいある、たぶん小学生向けの本です。出版社は福音館ですが、これ以外にもいくつかの出版社によるバージョン違いが、発表された1956年からいまでも出続けているようです。

クレーンとクレーンにとりつかれて生きた「クレーンオトコ」のお話でした。シンプルな線画と文章で、ゆっくり読んだけどすぐに読み終わりました。今の自分にスルスルしみこんできて胸が熱くなり、読むべき時に読めたなぁと感じました。自分だけでなくこれを読んだ大人の多くがそう感じたかもしれないと思いました。今年読んだ一番好きな本です。

2020-12-25

POP LIFE: The Podcastのマンガ回(#123〜#126)に参加しています。今回は夏目くんがおすすめしてくれたマンガを皆で読みました。数をしぼったぶん色んな話になりました。脱線もすごいですが、どのマンガも良すぎるので、年末年始ごろごろ過ごされる人はぜひ。次回更新は大晦日だそうです。

今回で自分のレギュラー出演は最後になります。自分は今マンガの連載をしておらず、読む熱量も減り、マンガ家として登場することが少しためらわれるようになったので、来年はいったん活動を見直そうと思い、大変身勝手で申し訳ありませんが、申し出ました。そのうちまたゲストで出演させていただくかもしれませんが、よろしくお願いします。

自分は大学のころからスヌーザーの、後にサインマグのいち読者として田中宗一郎さんの文章が大好きで、POP LIFE: The Podcastも初回から聴いているファンでした。三原勇希さんや色んなゲストの方とのやりとりが面白くて勉強にもなり、毎回とても楽しみにしてる番組だったので、お声がけいただいた時は驚きました。しかも大好きなシャムキャッツの夏目知幸くんもレギュラーという、こんな機会はないので、勉強不足で話下手なのに是非お願いしますといって参加させていただきました。色々な点でご迷惑をおかけしました。お三方もスタッフの方々も皆さんめちゃくちゃ優しくて、好きなマンガの話をたくさんできて最高に楽しい時間でした。聴いてくださった皆さん本当にありがとうございました。今後もリスナーとして聴きつづけます。

2020-12-19

西村選「このマンガを2038年に読むとどう感じるか気になる」大賞は、わたべ淳先生『レモンエンジェルⅡ』(2008年)です。

『レモンエンジェル』は1988〜90年までヤングジャンプで連載され、その続編にあたる『レモンエンジェルⅡ』は2008年にケータイサイトで連載されたそうです。それらが両方とも収録された完全版がkindleで出ています。つまり現在から約30年前のマンガと約10年前のマンガがセットになっているため、よく言われる「流行の30年周期」(10年前は古く見えるが、30年前は一周して新鮮に見える)を検証するサンプルとしても最適です。

1988年の『レモンエンジェル』は人物と背景がきれいに分離されていて、時折コピペや写真コラージュもさしはさまれるポップな感覚があり、そのままネオンカラーに彩色されてfuture funkのサムネイルに使われそう。一周まわって今っぽく感じます。それに対して2008年の『レモンエンジェルⅡ』はデフォルメがより控えめに、線はより繊細に描かれていて、キャラと背景が有機的になじむ、00年代の電撃大王ぽい解像度を感じます。

どちらも自分の印象ではかなり30年周期説に適っていました。今後もその説が当てはまるなら、2038年は逆に『レモンエンジェルⅡ』のほうが新鮮に見えるはず。今とは正反対になる未来の感覚を想像するとワクワクします。その通りになるかどうか18年かけて検証しましょう。2038年にもう一度『レモンエンジェルⅡ』を一緒に読みましょう。