バスクのスポーツの2ndアルバム「AVATAMA」を聴きました。1曲目「Exodus」が大好きです。打ち込みや電子音と人力との丁々発止なやりとりに新しい物語がつまってると思いました。2曲目「Chacruna (feat.よだまりえ)」は歌声に導かれてらせん階段を一歩ずつ上るような感じがして特に新鮮に感じました。4、5曲目で大好きな1stアルバムのような雰囲気もいっぱい感じれて嬉しかったです。6曲目「Halo」で宇宙から来た暴れ馬みたいなシンセのリフをバンドが立ち合いで瞬時に乗りこなしていくのがしびれました。8曲目「Eye of Howruis」は祝祭系エンジョイサウンドを完全に体現している重要曲として世界中で完全に物理的に機能すると思うのでW杯の公式テーマソングになってほしいです。3、7、10曲目といった短い曲がかわいくてとても好きです。9曲目「Execution(d.p.)」は終局にふさわしい重量級な物語で、厳粛な静けさの果てに突然押し寄せる躁狂な展開はライブで聴いた時より劇的に刺さりました。今あるノスタルジーを首尾よく汲み尽くす前に来たるべき世界に対して門を開いていく勢いを感じて、バスクのスポーツが言っていた幸せ翁計画とはこういうことなのかなと思いました。
1stアルバム「運動と食卓」でファンになりました。自分は好きなAreaやポストロックのノスタルジーを重ねてしまいがちなので、その後ライブで発表された派手に打ち込みが導入された新曲たちを自分が齟齬もなく不思議と大好きになれたのは偶然じゃないのか、2ndアルバムどうなるの?という謎でワクワク待っていたアルバムでした。謎もふくめて大好きです。テクノロジーとの調和や、祭りにおける人力要素の意味について考えました。いろんな景色が多彩に描かれたすごく自由でロマンに溢れてて心が躍るアルバムだと思いました。みんな聴いてほしいです。