最近読んだ海外マンガ。이윤희(イ・ユニ)さんの『열세 살의 여름(十三歳の夏)』の絵が大好きです。『少女ソフィアの夏』や『This One Summer』とも似た、少女期の夏休みのお話で、韓国語を読めない自分でも、ページをめくっていると何となく話がわかるような、素朴なストーリーのようでした。大事な場面でセリフがわからないのは残念ですが・・・この作家さんは前作『안경을 쓴 가을(メガネをかけたGaeul)』が最高に好きで、そちらもやはり素朴なストーリーながら、より幻想的な内容と絵のかわいさに心をつかまれて、ファンになりました。翻訳されてほしいです。Amazon以外の通販サイトにあったので買おうとトライしました。YES24や教保文庫などは、外国人でも登録はできるものの、購入時になぜか韓国国内に在住する証明のIPIN認証を求められる謎の仕様のため買えませんでしたが、Aladinでなら買えました。海外通販なので一週間くらいかかるかなと思っていたら1日半で爆速到着したので驚きました。
装幀は大島依提亜さんです。大島さんが手がけられた数々の素敵な装幀の中で、自分にとって最高に印象的だったのは「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」の図録です。表紙の黒箔押しから本文の紙からメチャクチャかっこいい本なのですが、内容のほうも小説版ムーミンや絵本版ムーミンの挿絵だけでなく、広告などの仕事、アトリエなどトーベ・ヤンソンに関する写真、作風の影響関係を考察したコラムや、来日時にホテルに残したラクガキや試し書きまで、300ページを超える盛りだくさんな内容で、さらに小さな冊子が綴じ込まれている遊び心もそなえた楽しい本で、トーベ・ヤンソンファンの自分は手にとった時に感激が押し寄せました。最高なので、ムーミン好きの方はぜひ手に入れてください。