子供のころ「酔拳2」を見てジャッキー・チェンのありえない活発な体の動きにしびれました。同じようにMGMのミュージカル映画とかサーカスにもしびれました。
パルクールには色んなスタイルがあるようなのですが自分はよく知らず、ただ「ありえない活発な体の動きを見てしびれたい」という自分の欲望からいって何度見ても興奮する動きは「高いところに登る」と「高いところから降りる」。自分ならば階段をノコノコ歩いてようやく到達できる階に、違う角度から自由な経路で移動するとき、強烈なありえなさを感じてしびれます。
オーストラリアのShane Griffin氏は映画のスタントなどもされているパルクールのアスリートで、高いところに登る動きを得意とされてて、飛んだり跳ねたりしながらホイホイ登っていく動画の満載されたinstagramを見つけたとき、めちゃくちゃ興奮しました。
たまらない。ほとんどの投稿を繰り返し見て、この動きができればどこへでも行ける、何にでもなれる、ありえないことがありえる・・・と想像して脳をしびれさせます。
「ありえない活発な体の動きを見てしびれたい」そんな自分からすれば絶対に面白いはずのオリンピックが、大会にまつわるいくつかのつまらない経緯を聞いて想像力がしぼんだり興味が途切れてしまったあと、心の穴を埋めてくれたのはShane氏のinstagram。自分にとってShane氏はオリンピックの本物。しけてないオリンピック。しびれるだけのオリンピック。ShaneこそTokyo2020。Shane最高!