初めてSNSにクマを投稿した次の日、キャラクタープロデュースのお申し出をいただきましたが、もしもクマがイラストやマンガやgif動画などの形で週7回以上接触をはかるくらい精力的なSNS活動をはじめて多忙になってしまったら、自分が遊んでもらえなくなるのでつつしんでお断りしました。その後はときどき挿絵やグッズなどささやかなお仕事をお受けするくらいにとどめ、おおむね気ままに過ごしてきました。
しかし、クマと遊んでいたつもりのSNSで、自分はいつのまにか規則性に安心しランダム性に恐怖を感じるようになりました。最近は、クマを描いている最中にふと(これは伸びそう)と予感がし、投稿が予想通り伸びるとニヤニヤが止まらない状態に陥っていました。
そこで考えました。戦いから逃走してきたつもりで、どうしても戦線に舞い戻ってしまうなら、こんどは後手に回るのでなく、お申し出をいただく前に先んじて、自分が守りたい軸を積極的に表明しておくこと、つまりクマにまつわる物語を描くことがいいように思いました。