装幀は大島依提亜さんです。大島さんが手がけられた数々の素敵な装幀の中で、自分にとって最高に印象的だったのは「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」の図録です。表紙の黒箔押しから本文の紙からメチャクチャかっこいい本なのですが、内容のほうも小説版ムーミンや絵本版ムーミンの挿絵だけでなく、広告などの仕事、アトリエなどトーベ・ヤンソンに関する写真、作風の影響関係を考察したコラムや、来日時にホテルに残したラクガキや試し書きまで、300ページを超える盛りだくさんな内容で、さらに小さな冊子が綴じ込まれている遊び心もそなえた楽しい本で、トーベ・ヤンソンファンの自分は手にとった時に感激が押し寄せました。最高なので、ムーミン好きの方はぜひ手に入れてください。