
ソーシャルメディアのタイムラインにあおられて気持ちよくうたっちゃいそうな胸の高鳴りと、当事者として責任をとれる自分ごとのみに発信を限るべきという観念が、頭の中で葛藤するたび、アバターに置きかえて自分の実体験を描くことで両方を尊重できないかと模索した痕跡が、クマのラクガキとして現れていく。
Tsuchika Nishimura Web site

ソーシャルメディアのタイムラインにあおられて気持ちよくうたっちゃいそうな胸の高鳴りと、当事者として責任をとれる自分ごとのみに発信を限るべきという観念が、頭の中で葛藤するたび、アバターに置きかえて自分の実体験を描くことで両方を尊重できないかと模索した痕跡が、クマのラクガキとして現れていく。
コミティアの日の夜、新橋の台湾料理店「香味」で打ち上げをしました。店主の方に勧められるままに、あさり炒めのスープに揚げパンをひたして食べてみるとめちゃくちゃうまく、一同ブチ上がりました。その衝撃で時空の扉が開きました。扉の向こうには、同じように揚げパンを何かの残り汁にひたしてブチ上がっている自分がいました。同じ円卓に嘉江さん谷口さんらもついていたことで、そこが10年くらい前の新宿「上海小吃」であり、新宿眼科画廊でおこなったグループ展の打ち上げの席だとわかりました。当時は真造くん金子くんらと一緒に「ジオラマ」「ユースカ」という同人誌を作ってもいました。時を経て今ふたたび集まって「同行六人」を作っていることを、この時の自分はまだ想像もしていません。一瞬のうちにそんな感慨にふけりました。こんなふうに時空をゆがませた揚げパンのほか、食べたものは何もかもおいしかったです。もう2週間前のことですが、いまだに印象的なので、ラクガキしました。

口内炎ができました。


パリのボン・マルシェ百貨店の2階にあるイタリアンレストランPrimo Pianoの壁面にて、”Le grand magasin par Tsuchika Nishimura”と題し『北極百貨店のコンシェルジュさん』の原稿やイラストレーションのプリントが展示されています。10月18日まで。
漫画の舞台である北極百貨店を描くさいに最も参考にしたのがボン・マルシェで、作中でも何度か言及しています。この展示はSuper Japonというフェアの一環です。残念ながら自分は行けませんが、パリに行かれる方はぜひ見てください!








PR0P0SE『Affordance Everywhere』のジャケットイラストを描きました。オノマトペ大臣+テムズビートの2人組ラップグループです。ぜひ聴いてください!(9/6リリース)



コミティア157ありがとうございました!


ひさしぶりに参加でき楽しかったです。近年の印刷費高騰にもかかわらず、会場には10年前とあまり変わらないかわいい頒布価格の本もたくさん並んでいて、コミティアのコミティアたるゆえんを感じました。今回は合同誌を出すにあたり、価格についてことさら考えました。
自分が作ったものの価格を決めるさい、採算や市況による相場から決めることが一般的だと思いますが、その際「この価格はかわいくないのでは?」と頭をよぎることがあります。価格がかわいいかどうかは、大きな数字で悪目立ちしたくないとか、過去の自分が買えた価格に抑えたいとか、己の近過去の記憶からおのずと浮かび上がる感覚で判断されるのだと思います。だとするとインフレが進めば相場価格がどんどんかわいくなくなってしまう、という問題があるように思います。
問題といっても自分だけの感覚にすぎず、どうしても解消したければ赤字覚悟でかわいい価格をつけることもできます。ただその覚悟がインフレネイティブな世代から見てかわいいかどうかは不明です。ひいては格差の追認や職業倫理も問われかねないとも思います。価格のかわいさで勝負するなら大資本しか勝たんです。
作家にはかわいいものを作りたい気持ちがあると思いますが、その気持ち自体がつねにかわいいとは限らないと思いました。我々の同人誌には、相場の範疇でもなるべく無理のない価格をつけることにしました。ただ、かわいいものを作りたい気持ちは作家の最も素朴な創作の動機と深くかかわっている点は忘れずにいたいです。
