昨今頻発する熊害の報道をみていると、自然の脅威をあらためて感じます。近い将来、クマをかわいらしく肯定的に表現することが不謹慎や反社会的とみなされる世の中になったら、と想像してみます。なにしろ熊害の報道においてクマは恐ろしい害獣であり、かわいいキャラクター的なクマではありえません。そのとき自分のクマ漫画はやはり不謹慎にあたるかもしれません。
数年来、自分が表したいものはクマの持つ危険さとかわいさの二重性に関係があると考えてきたので、いつも誰かにとって不謹慎にあたるおそれがないとは思いません。せめて誰かにとってはおもしろいクマであるように祈ります。
