2021-11-17

劉慈欣(著)、池澤春菜(翻訳)『火守』(KADOKAWA)のイラストを担当いたしました。

デザインは須田杏菜さんです。物語絵本のような本で、カラーのさし絵がたくさんあります。つい数時間前まで描いてましたが、もう予約がはじまっているそうです。ぜひ見てください→

2021-10-29

KIRINJI『crepuscular』

ジャケットでコラボレーションしました。初回限定盤と通常版があります。デザインは大島依提亜さんです。単行本『ちくまさん』のイラストを加筆加工したものになっています。
https://www.kirinji-official.com/contents/468369

描いた当時はのちにこのような機会をいただくことになるとはまさか想像しておらず、信じられないほど嬉しいです。中面も、ぜひ見てください。(12/8発売、12/3配信)

2021-09-22

5月、食事どきにテレビのチャンネルがたまたまNHK大相撲中継に合っていたことが何度か続き、力士の顔と名前を少しだけ覚えたころ、また今日も観たいと食事どきにテレビをつけるようになり、やがて毎日録画するようになりました。実況解説や、相撲協会から配信されているYoutubeや、北の富士コラムなども見はじめて、まだ幕内力士くらいしか名前を覚えれていないですが、めっちゃ楽しくなってきました。

「もう残す腰はない」や、「切り返し」「はたき込み」など、字面だけ見ると日常的な言葉のようでいて微妙に意味がちがう専門用語が飛び交っていて、中継を見ているうちに頭の中の辞書が上書き更新されていくのが嬉しいです。

力士がインタビューで「一番一番、自分の相撲をとることだけを考えて当たっていきます」と言ったり、解説の親方が褒めるとき「落ち着いて自分の相撲がとれていました」と言ったりと、「自分の相撲」という言葉もかなり頻出です。いつも立ち会いで頭でぶつかっていく力士が急に退いてはたき込みをした時など、解説の親方が戒めるように「勝ったのはいいけど、もっと自分の相撲をとってほしいね」みたいに言うこともあります。

「自分の相撲」は勝ち負けや本人の意思ではなく、このように、みんなの期待値によって決められてくるもののようです。やはり字面からは類推できない、特別な専門用語だったとわかりました。

宇良関が、今場所5日目に送り吊り出しで勝ちました。幕内で16年ぶりの決まり手だったそうです。また宇良関は10日目、照ノ富士関に上手投げで下された際に身体を裏返されながらまわしにすがる珍しい姿勢になりました。17年前に朝青龍関がこの姿勢になってとり直しに持ち込んだことがあるそうです。どちらも初見な自分は当然おどろきましたが、解説や観客の方々もおどろいた様子でした。皆がおどろく珍しい戦い方が「自分の相撲」になることもありえるのでしょうか。応援しています。