道雄

「MAGA道雄(満賀道雄氏の赤いキャップにMake America Great Againと刺繍されている)」をノートにラクガキ。これでまた皆さんのご機嫌をうかがえる、という喜びで胸が一杯になりました。やった。でももし自分がいま純粋なダジャレを思いついた以上に興奮していたとしたら。あなたは笑ってくれますか?

大寒や洒落で乗り切る自信なし

今年読んだ一番好きな本

以前から『タイコたたきの夢』『レクトロ物語』を時々パラパラとめくっては「絵がすごいなぁ」と思っていたライナー・チムニクの本ですがじつはちゃんと読んでませんでした。でも3日前に古書店で買ったこの『クレーン』(1956年)は判型が大きめサイズ(B5判?)なこともあって絵のパワーがさらに10倍くらいに感じて表紙の時点でしびれました。

たぶん子供向けの本でたくさん挿絵があります。出版社は福音館です。これ以外にもいくつかの出版社によるバージョン違いが今でも出ているようです。

クレーンとクレーンにとりつかれて生きた「クレーンオトコ」の話です。ミニマルな線画とシンプルな物語で、ゆっくり読んでもすぐ読み終わりました。今の自分にスルスルしみこんできて胸が熱くなりました。自分だけでなくこれを読んだ大人の多くが、読むべき時に読めたように感じたかもしれないと思いました。

2020-12-25

POP LIFE: The Podcastのマンガ回(#123〜#126)に参加しています。今回は夏目くんがおすすめしてくれたマンガを皆で読みました。数をしぼったぶん色んな話になりました。脱線もすごいですが、どのマンガも良すぎるので、年末年始ごろごろ過ごされる人はぜひ。次回更新は大晦日だそうです。

今回で自分のレギュラー出演は最後になります。自分は今マンガの連載をしておらず、読む熱量も減り、マンガ家として登場することが少しためらわれるようになったので、来年はいったん活動を見直そうと思い、大変身勝手で申し訳ありませんが、申し出ました。そのうちまたゲストで出演させていただくかもしれませんが、よろしくお願いします。

自分は大学のころからスヌーザーの、後にサインマグのいち読者として田中宗一郎さんの文章が大好きで、POP LIFE: The Podcastも初回から聴いているファンでした。三原勇希さんや色んなゲストの方とのやりとりが面白くて勉強にもなり、毎回とても楽しみにしてる番組だったので、お声がけいただいた時は驚きました。しかも大好きなシャムキャッツの夏目知幸くんもレギュラーという、こんな機会はないので、勉強不足で話下手なのに是非お願いしますといって参加させていただきました。色々な点でご迷惑をおかけしました。お三方もスタッフの方々も皆さんめちゃくちゃ優しくて、好きなマンガの話をたくさんできて最高に楽しい時間でした。聴いてくださった皆さん本当にありがとうございました。今後はリスナーとして聴きつづけます!

このマンガを2038年に読むとどう感じる!2020

わたべ淳先生『レモンエンジェル』(1988〜90)の続編『レモンエンジェルⅡ』は2008年にケータイサイトで連載されました。この両方ともが完全版(電子書籍)に収録されています。

つまり2020年の現在からみて、1人の作者によって描かれた約30年前のマンガと約10年前のマンガが一度に読める形になっているわけななので、ちまたで言われる「流行の30年周期」(10年前が一番古く見える/30年前は一周して新鮮に見える)を検証してみました。

1988年の『レモンエンジェル』は人物と背景が分離されており、時折コピペや写真コラージュもさしはさまれ、このままネオンカラーに彩色すればfuture funkのサムネイルに使えそうな、今でいうニューレトロに当たるポップ感覚があり、たしかに一周まわって今っぽい絵柄だと感じます。それに対して2008年の『レモンエンジェルⅡ』は顔のデフォルメがより控えめに、線はより繊細にこなれていて、キャラと背景が有機的になじみ叙情を醸し出す、00年代以降の電撃大王のような解像度を感じます。決して古くはないですが新鮮というには見慣れた絵柄です。

というわけで今回は、自分の印象では「30年周期説」はかなり妥当だと感じました。

さて、今後もその説が当てはまるとすると、2038年になれば我々の感覚がまた変容しており今度は『レモンエンジェル』よりも逆に『レモンエンジェルⅡ』のほうが新鮮に見えていると思われます。今とは異なる未来の感覚を想像するとワクワクします。2038年になったらまた『レモンエンジェルⅡ』を読み検証しましょう。

2020-12-16

●『アイスバーン』のサイン本
金高堂書店さま、
今野書店さまに置いてもらってます。

●『ちくまさん』サイン本
青山ブックセンター本店さまに置いてもらってます→

詳しくはお電話で各書店さまにお問い合わせください。

2020-12-15

『ちくまさん』刊行記念で、歌人の穂村弘さんと、トークイベントが行われます。
http://www.aoyamabc.jp/event/tikumasan/

おそるおそるお願いしたところ、なんと引き受けてくださいました!本当にありがとうございます。日程は来年の1/17で、発売日(12/17)からちょうど一ヶ月後です。希望の方はサインします。イベント詳細、観覧お申し込みは、上記のURLを見てください。

2021年1月17日 (日)
13:00〜14:30(開場12:30)
料金1,540円(税込)
定員60名様
青山ブックセンター本店 大教室

青山ブックセンター本店さまでは『ちくまさん』サイン本も置いてあります→

2020-12-08

筑摩書房のPR誌「ちくま」の表紙を飾った連載が本になります。モノクロだった1頁漫画はフルカラーになりました。新しくモノクロ漫画を32ページ描き下ろしました。デザインは名久井直子さんです。帯に素晴らしいコメントをくださった高野文子さん、本当にありがとうございます。
A5判、12月17日発売です。