おばあちゃん

小学2年の夏に母に連れられて癌で闘病中のおばあちゃんのお見舞いに行きました。自力で組み立てたタミヤのドラえもんソーラーカー「ソラえもん号」を持って行っておばあちゃんに見せたらようできたなと褒めてくれました。最初に走行させるところを見せようと思って持って来たけど、うす暗い病室のベッドから離れられないおばあちゃんには見せる方法がありませんでした。母と一緒に病院の広い屋上に出ると炎天下で急速にモーターがギュンギュン回りはじめました。地面に置くとソラえもん号は猛スピードで後ろ向きに走りだしたので親子とも爆笑しました。回路の配線が間違っていたのでした。風がごうごう鳴る屋上でソラえもん号は前輪の角度によって小さい円を描くように高速で周回しつづけてしばらく笑いころげました。病室に戻ってそのことをおばあちゃんに報告しました。

数ヶ月後に亡くなり、出棺のときは火がついたように泣きわめいたと後に母から聞かされました。その悲しさは今では思い出せず、爆笑した思い出ばかりが鮮明に残っています。

知り合いがinstagramに投稿していた、お子さんが自力で組み立てたエアエンジンカーを走らせる動画を見て思い出しました。

2020-09-19

「モコゾウ×アート展」→
参加しています。
パールブックショップ&ギャラリー
9/27(日)まで

2020-09-17

『北極百貨店のコンシェルジュさん』2巻が10/30ごろに出ます。

第1話はwebで読めます→

(こんな漫画)
訪れる客がみんな動物で、店員のほうはみんな人間という、北極百貨店。新人コンシェルジュである秋乃は、いろいろな動物たちの接客にあたりながら、コンシェルジュ精神を学んでいく。

2020-09-01

9/1〜9/3 Unlimited Editionという韓国のブックフェア(今回はオンラインで開催)に出展しているポポタムさんの新刊『ポポコミ韓国語版』に参加しました。日本と韓国の作家が15名います。
以前自主出版で発表した短編です。

2020-08-28

ロロいつ高シリーズ
vol.6「グッド・モーニング」
vol.7「本がまくらじゃ冬眠できない」
の戯曲が公開されています→

 
 
 
 
 
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ロロ いつ高シリーズvol.6 「グッド・モーニング」 戯曲のさし絵 http://lolowebsite.sub.jp/ITUKOU/script/

西村ツチカ(@tsuchikanishimura)がシェアした投稿 –

2020-08-20

さべあのまさんが主催される「オボサマーケット」に参加しています。ぜひ見てください。30日まで🦆

参加作家:
大塚朗さん
眼福ユウコさん
さべあのまさん
高野文子さん
DENS CRAFT/伝 陽一郎さん
西村ツチカ
森雅之さん
MONさん
よしまさこさん
山田雨月さん

2020-08-18

モーリシャス島沖で日本企業が運航する貨物船が座礁したというニュースを見て「あっ、ドードーの島だ」と思いました。

モーリシャスドードーは、この島が無人島だった頃から住んでいました。1638年に人間たちが来て植民しだしたとき、彼らが連れて来た家畜たちによってパクパクと捕食されてしまい、1681年に絶滅したそうです。

マンガに描くときに調べたため、このニュースに反応しました(『北極百貨店』2巻が出たら見てください)。

ニュースでは、現地の人々が黒い原油に覆われた海やマングローブ林をバケツで一杯ずつ汲み出している映像や、「wi-fiを求めて島へ近づいて座礁した」と証言する船員を見ました。座礁船による環境汚染の賠償責任が法的に問われるのは船主だそうで、運航した大企業や原油を使う人間にはとくに罰はないそうです。だったら同じようにドードーの絶滅についても、人間が直接手を下したわけではないとも言えるかもしれません。

加害者が真の意味で責任を受け止めるということが可能かどうかはわかりませんが、もし一切痛みも感じずさっぱり忘れられるとしたら、「自分は紙一重の差で非対称な立場の反対側にいたかもしれない」と想像することはマンガの領分だと思います。